ZONE-33 インタビュー

ETC

今回はカナダよりZone-33のインタビューです。Hardtekシーンを15年以上もの長い間牽引し続けているZone-33。彼らの音楽感はもちろん、来週水曜日に1st デビューEPを発売予定の彼の新プロジェクト、Kaiju Squadについてもお聞きしてみました。

Hello Zimo and Ataka!
本日は私たちの為に時間を割いてくれて本当にありがとう!二人にこうしてインタビューすることができて本当に光栄です!それではよろしくお願いします。

(1) Zone-33について。簡単なご紹介をお願いします。

Hey guys! 僕たちはカナダ、モントリオールの Hardtek producers duo、Zone-33だよ(読み: ゾーンサーティースリー、またはフランス語にてゾーン トロン.トロワ)。2003年にInfrabass recordsからレコードを作ったのがすべての始まりで、自分のサブレーベルVoodoo Box (Hardtek)や、フランス Le Diable Au Corps(ルデブルオコア)からToxic Zone (Hardcore)なんかを交え合計しておそらく100回ぐらいはリリースをしていると思う。Electro Bookingのもと毎年ヨーロッパツアーもやっているよ。

-ZONE 33 – WE DON’T GIVE A FUCK !-

– ZONE-33 EURO TOUR 2014 –

(2) あなた自身の音楽感、そしてKaiju Squadについても少し教えてください。

– Zone-33について-
僕たちはいつもハッピーかつホラーなテーマを含んだ音楽を作っている。例えて言うなら一年中ハロウィーンをやっているような感じかな!悪魔城ドラキュラみたいなビデオゲームだったり、ロックマンだとかの色々なクラシカルなゲームから得た影響を音に反映させているよ。他にもEDMから得たサウンドデザインをたくさん取り入れてもいる。他には、もう少しBass music、例えばDubstepやHybris Trap、またはNeuro Drum & Bass, Basshouse, Complextroに特化した音楽をZimo
という別名義でもやっている。Xfer Serum, HarmorやFM8なんかのシンセのプログラムを学んで、音をいちから作り、自分だけの音を作るのが大好きなんだ。

 

– Kaiju Squad “Monsters Attack! EP” –

– Kaiju Squadについて少し教えてください-

僕たちはEDMのサウンドデザインをブレンドしつつ、エッジが効き、かつビッグキックベースが鳴っているエネルギーの強い音楽をミックスした新しいものを作りたかったんだ。
僕たちの最初のEPはNew school HardtekだとかPumpcore、それとTanukichi、NeikaとAlryk達が近年得意として作ってきたスタイルを軸としているよ。でもこれから次はもっと新しい方向へと進んでいきたいと僕らは思っている。将来はもっと異なった、様々なBPMにて、僕ら自身の持つサウンドをその他のシーンへと送り込んでいきたいんだ。ただ僕たちはこれからずっと、- 巨大なモンスターが何かを破壊している – ような、そんなテーマを僕たちの音楽のいたるところにいれていくと思うよ。

 

(3) 曲作りについて-  どのようなDAWを実際に使用していますか。またそれはなぜですか。

実際のところ本当にいろんなDAWを経由してきたよ。最初はTrackerで始まって、そこからreason、次にReasonをCubaseとRewireして作ってて。そこからCubaseだけになった。で今はAbletonとCubaseを併用しているよ。

 

(4) 曲作りを始めるようになったきっかけ、それとあなたの国でHardtekという音楽を知ったのはどうやってだったのですか。

当時、僕らの友達のDJ Julie Dという子がハードテックのセットをやっていたんだ。彼女は本当にたくさんのレコードを持っていて、彼女は昔ヨーロッパに住んでいて、Desert Stormサウンドシステムと一緒にplayしていたんだ。である日、Desert StormのKeithがモントリオールに遊びにきて、その時彼ElectribeのLivesetを僕らに披露してくれたんだ。Drum & Bassから始まって、 JungleやHip Hopをbackgroundに入れた素晴らしいものだったよ。僕らは一緒にコラボ曲を作ったりもした。キースは僕らに本当にいろんなことを教えてくれたし、音楽の技術に自信を持てるように様々なところで勇気付けてくれた人でもある。

(5) どのようなジャンルの音楽を好んで聴きますか、またどのようなところから音楽作りのインスピレーションを得ていますか。

Dubstep, Hybrid Trap, Basshouse, Drum & Bassなんかの重いサウンドデザインのジャンルの音楽が本当に好きだよ。でっかいベースとかっこいいドラムが鳴っているやつならなんでもいいよ!他にもシネマティックな雰囲気をミックスしたものも大好きだよ。Noisia, Knife Party, Tynan, Sophie, Culprate, Space Laces, Savant, Alon Mor, Joyryde, Virtual Riot, Koan Sound, Soltan, Herobust…. 好きなアーティストは数えきれないぐらいいる!

左二番目からAtaka、Billx、Floxytek、Guigoo、そしてZimo

(6) 音楽作りにおいて、特に大切だなと思うこと、また気を付けなければならない点は何だと思いますか。

思うに、大切なことはシンセサイザーのしくみやプログラムを100%知る、学ぶことだと思う。そうするとどんなサウンドを作りたいと思った時でもそこに表現をする上での自由が生まれる。そして新しいサウンドを作るということはそれすなわち自身のアイデンティティーを確立していくということでもある。Xfer社のSerumというシンセサイザーは”シンセ”という全てにおいて僕がオススメできるvstシンセのひとつで、僕なんかはリリースされた当時からずっと使っている。本当に毎日使っているんだけれど、今でも音作りにおいて新しくできることを発見するぐらいだよ。そしてそのあとにEffectチェイン(vstエフェクト群の意味)を重ねていけば本当にできることに関しては限りがないよ!

(7) Kaiju SquadのMonsters EPについて、日本のみなさんに何か教えてください。

僕たちの本当の最初の1st Ep、もともとの僕たちのソロプロジェクト達の各ファンにもアピールできるものを、4人で共にどのようにして作っていくかというのを学ばなければいけませんでした。是非楽しみにしていてください。

Godkillerz

"Godkillerz" The 3rd track from Monsters Attack! EPOut soon 5th December on Undergroundtekno.com

KaijuSquadさんの投稿 2018年11月28日水曜日

(8) 曲作りにおいて初心者の方々へ、曲作りを行う上で、気をつけるべきなポイントを教えてください。

まずは自分がクリエイティブになれると思うDAWをゲットするんだ。すべてはWorkflowにあって、サウンドデザイン(音作り)においての基礎、Music theory、オートメーションのやり方についても学ぶといいと思う。音作りのプロセスを経て自分自身のストーリーを伝えていく。今自分が作っている音楽について、他ジャンルから自分が得た影響を書いていくのも良い。こういうことでテーブルの上に何かオリジナルなものを描いていくことができると思う。

(9) 最後に一言!

今回、日本のみなさんの前でこのような記事を一緒につくることができたことを本当に光栄に思うよ。僕たちにとって日本のアートというものはいつも素晴らしいインスピレーションの源であって、それは今でも変わることなく続いている。いつかどこかのタイミングで日本へ行ってみたいとも思う。その時はみんなでワイワイやれるといいな! Thank you so much!!

 

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Interview by Tanukichi
Hardtek.jp – November 2018

 

 

 

 

 

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